2013年5月18日土曜日
Q.グループの分け方をできる限り考えてみよう【2.回答案】
考える力を鍛えるトレーニング問題 NO.001
・ 上のテーマの問題を知らない人は、「問題編」へ
いかがでしたでしょう? たくさんの「分け方」を導き出せました?
ちなみに自分で問題を作っておきながら、ちょっと恥ずかしいのですが、
思った以上に多くの「分け方」を導き出せませんでした。
引き続き、いろいろな人に意見をもらいながら「分け方」を探してみようと思います。
それでは早速、回答案をご紹介差し上げますね。
今回は、まず以下のようなツリー図を使って「分け方」を整理してみました。
ざっと思いつきですが、12種類の「分け方(小項目)」と38種類の「分け方」を
ツリー図を用いて考え出してみました。(ちょっと無理やりっぽい分け方もありますけど)
ここから更に「分け方」を大きなカテゴリーで分けると、
例えば、こんな感じのカテゴリー(大項目)で整理することもできそうですね。
更にもっと深堀りしたり、範囲を広げていくこともできそうですが、
とりあえずこのあたりで一旦止めておこうと思います。
ちなみに、皆さんの考えた「分け方」は上のツリーの中にありました?
もし、新しい切り口の「分け方」をたくさん見つけた方は、
是非コメントもしくはメールでご連絡くださいね。
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2013年5月16日木曜日
Q. 北風が太陽に勝つストーリーを考えてみよう 【2.整理編】
考える力を鍛えるトレーニング問題 NO.002
・ 上のテーマの問題を知らない人は、「問題編」へ
・ とりあえず回答を見てみたい人は、「回答案」へ
「北風が太陽に勝つ」ストーリーを、一瞬のヒラメキに任せて
「これだーーーーっ!」と作りはじめるのもいいかもしれませんが、
そうしたくなる気持ちをぐっと抑えて、
まずは「北風と太陽」のお話についてちょっと整理してみましょう。
■ 「北風」と「太陽」について
北風と太陽が「勝負をする」ということは、勝負の勝ち負けを左右する
「能力の違い」について整理してみる必要がありそうです。
そこで、それぞれの能力を書き出して、比較してみました。(図①)
もっと考えれば、他にもいろいろな能力がでてくるかもしれませんが、
とりあえずパッと思いついたものを整理してみました。
一般的な物語の内容だと、太陽は「暖める」という能力を活かして、
みごと旅人のコートを脱がし、勝利を得ましたね。
一方、北風は「吹き飛ばす」という能力を使って脱がそうと試みましたが、
これは北風の思惑どおりにはいかず、脱がすことができませんでした。
でも、もしお互いがそれぞれ違う能力を活かして勝負をしていたら、
勝敗は変わっていたかもしれませんね。
■ 太陽が北風に勝つストーリーについて
もともとの「太陽が北風に勝つ」というストーリーを整理すると、、、(図②)
このように整理すると、物語の骨子が見えてきますね。
太陽は、自身の能力の一つである「暖める」という能力を使って勝負に挑み、
「旅人自らがコートを脱ぎたくさせる」ことで、勝負に勝ったんですね。
■ 北風が太陽に勝つストーリーを考えよう
さぁ、それではここからが本題。
上の比較表を活用して、「北風」が勝負に勝つためのストーリーを考えてみましょう。(図③)
活用と言っても、ほとんどが未決定の要因(○○)なんですけどね。
とりあえず、「北風が太陽に勝つ」という結論を導くために、
1) どのような勝負の方法で決着をつけるのか?
2) 太陽と北風それぞれが、どのような能力を使って戦うのか?
3) それぞれの能力がどのように作用するのか?
の3つについて考えることが必要ということがわかってきました。
ここまでいけば、北風が太陽に勝つストーリーを具体的に作っていけそうですね!
さぁ、皆さんならどんな物語を想像しますか?
面白い物語を思いついた方は、下の投稿フォームから是非メッセージをくださいね!
⇒ 「3.回答案」へ
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Q. 北風が太陽に勝つストーリーを考えてみよう 【3.回答案】
考える力を鍛えるトレーニング問題 NO.002
・ 上のテーマの問題を知らない人は、「問題編」へ
・ 答えを導くために頭を整理したい人は、「整理編」へ
それでは早速、回答案を見ていきましょう。
今回の回答案は、以下のような設定で物語を作ってみました。
「服を濡らした方が勝ち」なんて、少し強引な感じもしますね、、、
もし、もっと魅力的な物語を思いついた!という方がいらっしゃいましたら、
是非コメントもしくはメールでご連絡くださいね。
それでは、ちょっと長文になりますが、私が考えてみた「北風が太陽に勝つ」物語です。
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【北風が太陽に勝つストーリー案】
続・北風と太陽
ある日のこと、太陽が北風に言いました。
「前回の勝負は、残念だったね。どんなに君が力を込めて風を吹いても、旅人の服は吹き飛ばせなかったからね。」
北風は、残念そうな顔をして言いました。
「あぁ、君の言うとおりだ。君のお陰で、自分の限界を思い知ったよ。」
北風がため息をついて下を向くと、太陽はにっこりと笑顔になって言いました。
「はっはっは、そう悲しまなくてもいいよ。僕は太陽。地球よりも大きいんだし、誰がどんな勝負を挑んでも勝てっこないんだから。わっはっはっはー」
太陽の大きな笑い声が、遠くの山々にまで響きわたりました。
--
しかし、しばらくして北風は言いました。
「それなら、太陽くん。もう一度勝負してみないか。君は自分が一番だと思ってるかもしれないけど、今度は負けるってこともあるかもしれないよ。」
それを聞いた太陽は、更に大きな声で笑って言いました。
「何を言ってるんだい?北風くん。どんな勝負をしたって一緒だよ。地球上の誰もが束になって挑んだって、僕には敵わないさ。」
自信満々の太陽は、メラメラと燃えあがって、あたりは真夏日のように暖かくなりました。
北風は言いました。
「じゃぁ、あそこにいる旅人の服を早く濡らした方が勝ちっていう勝負はどうだろう?」
--
北風の提案を聞いて、しばらく太陽は考えました。
「旅人の服を濡らす勝負? それならまた僕の勝ちだな。だって、北風くんがどんなに頑張っても、あの旅人を近くの川まで吹き飛ばすことはできないだろう。反対に僕なら、このまま温めてあげるだけで、汗をかいてビショビショになるに決まってる。この勝負なら、また僕の勝ちは決まったな。」
そう思った太陽は、北風に言いました。
「いい勝負かもしれないね、北風くん。それじゃ、今度は僕からやらせてもらえるかな。すぐに勝負を決めてあげるから。」
--
そう言って、太陽はいままで以上にメラメラと燃えあがりました。
「さぁ、旅人さん。今日はいままでで一番暑い日だよ。すぐに大量の汗をかいて、君の服はビショビショさ。」
ところが、日差しが強くなると旅人はすぐに木陰に隠れてしまいました。
「なんて暑い日なんだ、こんなに暑いと外を歩けないよ。」
木陰で涼みながらひと休みする旅人を見て、太陽は更に燃え上がりました。
「そんなところに隠れてても、僕の力はすごいんだぞ。いずれ君の服はビショビショさ。」
しかし、木陰に入ってる旅人の服は、なかなか汗で濡れません。
しばらく時間が過ぎたのち、太陽は旅人の服が汗で少し濡れてきたのを確認して言いました。
「さぁ、見ただろう。ちょっと時間はかかったけど、旅人の服は確かに 汗で色が変わって濡れている。あぁ、疲れた。次は君の番だ。僕でもこれだけ時間がかかったんだから、君なら数日はかかるだろうね。」
ちょっと皮肉を言って、太陽は北風に順番をゆずりました。
--
「太陽くん。それじゃ、今度は僕の番だ。」
そう言って、北風は身体いっぱいに空気を吸い込み、旅人とは反対の大きな山の方に向かって冷たい風を一気に吹き出しました。
「ぴゅうううううぅぅぅぅぅぅ~~~~~!」
冷たい北風が野山を駆け抜け、大きな山の斜面に沿って天に昇っていきました。
「あっはっはっは。どこに向かって風を吹いてるんだい、北風くん。旅人はそっちの方向じゃないよ。」
太陽はお腹を抱えて笑いました。
「こんなことをしてたら、何日経っても旅人の服を濡らすことなんてできないよ」
--
しかし、どうでしょう。
太陽の笑い声が小さくならないうちに、辺りが少し薄暗くなってきました。
「あれあれ、おかしいな。いったいどうしたんだ?」
さっきまで暖かかった地表の空気が、北風に乗って山を駆けのぼり、山のてっぺんで大きな大きな入道雲をつくっていました。どんどんと大きくなっていく入道雲は、北風に向かって言いました。
「やあ、北風くん。僕を呼んでくれてありがとう。お礼に僕に何かできることはあるかな。」
北風は言いました。
「君にお願いがあるんだ。あまりの暑さで、木陰に隠れて休んでる旅人に、気持ちいい雨を降らせてあげたいんだ。」
「そんなこと、おやすいごようさ北風くん。すぐに手伝ってあげるよ。」
太陽が隠れるくらいに大きくなった入道雲は、すぐにしとしとと優しい雨を降らせました。北風はその雨を風に乗せ、木陰に隠れた旅人に届けました。
「あぁ、雨だ!今日の暑さをしのぐには、恵みの雨だ!汗で濡れた身体を、この雨で洗い流そう!」
旅人はそう言って空を見上げ、全身で雨を受けとめました。そしてあっという間に、旅人の服についた汗は雨で洗い流されてしまいました。
--
雨に打たれて気持ちよさそうな旅人を見ながら、北風は太陽に言いました。
「さぁ、見たかい太陽くん。君がかかった時間よりも、僕らはずっと短い時間で旅人の服を濡らすことができたよ。」
入道雲のすき間から、旅人が気持ちよさそうに雨に打たれている姿を見て、太陽は悔しそうに言いました。
「そんなの反則だ!旅人を濡らしたのは君じゃなくて、入道雲じゃないか。」
そう口を尖らせて言う太陽に、北風は言いました。
「そうだよ。確かに雨を降らせたのは入道雲くんだ。でも、その入道雲くんをここに呼んだのは、僕の風なんだよ。
確かに君は地球よりも大きくて、力も一番強いのかもしれない。でも、僕は気付いたんだ。仲間と力を合わせたら、そんな君にも勝てるかもしれないって。」
そして、もくもくと大きく膨れ上がった入道雲が、北風に続いて言いました。
「太陽くん。そもそも、僕らに勝ち負けなんてないんだよ。誰もにそれぞれ、必要な役割ってものがあるんだ。誰かが強くて、誰かが弱いとか、誰かが偉くて、誰かが偉くないとか、そんなもんじゃないじゃないかな。」
そう言って、たくさんの雨を降らせた入道雲は、ゆっくりと消えていきました。
--
雨に濡れた旅人は、入道雲が消えた青空を見上げて言いました。
「あぁ、なんて綺麗な青空なんだ。あっ、あそこに大きな虹が見える。」
そう言って、再び歩き始めた旅人を見届けたあと、太陽と北風は向かい合って大笑いしました。
「あぁ、なんてバカバカしい勝負をしてたんだ。くだらない勝負はもう終わりだ。」
この勝負をきっかけに、北風と太陽は仲良く暮らしましたとさ。
おしまい
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2013年5月2日木曜日
Q. 北風が太陽に勝つストーリーを考えてみよう 【1.問題編】
考える力を鍛えるトレーニング問題 NO.002
イソップ物語の「北風と太陽」というお話をご存じでしょうか。
知らない方のために、簡単にあらすじをご説明すると、
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・ 北風と太陽が力比べをする。
・ 勝敗のルールは、旅人の上着を脱がせた方が勝ち。
・ まず、北風が力いっぱい風を吹いて、上着を吹き飛ばそうとする。
しかし寒さを嫌った旅人は、上着をしっかり押さえてしまって脱がせない。
・ 次に、太陽は旅人にむかってさんさんと照りつける。
すると暑さに耐えられなくなって、自ら上着を脱いでしまう。
・ 結果、太陽の勝ち。
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このように、「力ずくで上着を脱がそうとした北風が勝負に負けて、
旅人自らが脱ぎたくなるように試みた太陽が勝負に勝つ」というのが、
一般的な物語の内容になっています。
今回は、そんな「北風と太陽」の設定をそのままに、
「北風が太陽に勝つ」
といった、全く反対のストーリーを考え出してみようと思います。
さぁ、みなさんならどんな物語を想像しますか?
面白い物語を思いついた方は、下の投稿フォームから是非メッセージをくださいね!
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